に投稿

4期冒険報告

G100/02 コボルド討伐


オイ4日目も無事に生きてましたー。
半人前の称号も貰ってきました。


**************************

紫色の髪に、同じ色のふかふかの耳を揺らしながら、
裸足の半獣人が夕暮れの街を駆けて行く。

「ただいまぁー♪」

玄関に明かりがついているのを確認して、
オイが元気良く扉を開ける。

「おー、おかえり」

仕事用の机の前、回転椅子に座っていたサグが
振り返ってため息をつく。

「お前は、まーた怪我してきて……」

その言葉に、コボルドに切り裂かれた腕を見下ろしてオイが首を捻る。

「このくらい、舐めたら治るよ?」

「舐めるな舐めるな、今消毒してやるからこっち来い」

椅子から立ち上がり、薬棚から茶色い瓶を手に取るサグに、
オイが数歩後退りながら答える。

「やだよぅ。それ変な臭いがするんだもん……」

「ばい菌をやっつけてくれる臭いだ。我慢しろ」

適当な事を言うと、
じりじりと後退するオイの首輪をむんずと掴んで、
サグがその小さな体を軽々と引き寄せる。

傷は二箇所。どちらも軽傷といった程度だった。

顔を背けて、少しでも薬の臭いから逃れようとするオイに苦笑しながら
サグは手早く治療を済ませる。

包帯が巻かれて、臭いが薄れた途端、
オイがその大きな瞳をキラキラと輝かせながら言う。

「あのね、ボクね、はんにんまえになったんだよ!」

パタパタと落ち着き無くはねる尻尾が、その喜びを何より表現していた。

「お前が半人前なぁ……」

「すごい? すごい?」

薬瓶をしまう背中にしがみつかれて、
サグが仕方なさそうにその頭を撫で回す。

「あー、凄い凄い(1/3人前にも満たないような気がするけどなぁ)」

ぐりぐりと撫で回されていた頭をあげると、
サグの大きな手に包まるようにして、小さく首を傾げたオイが尋ねる。

「ねえ、はんにんまえって何?」

(……分からないのに浮かれてたのか)

心の中でため息をつきつつも、
サグは今夜も、いつものように根気良く、
その小さな頭と向き合うことにした。

に投稿

ゴルロア4期【サグ】キャラ紹介

サグ+オイ

街の片隅、小学校で保健医をしている青年。茶色い髪に緑の瞳。
長身で体格も良いが若干猫背。Tシャツに白衣。
聴診器を首からぶら下げているのはプレイヤーの趣味。
バンダナで頭部の古傷を隠している。
↑子供達が怖がるため。
バンダナにぶら下がっているのは赤と青のボールペン。

基本的に面倒見が良く、
一度懐に入れた相手は放っておけないお人よしで苦労人なタイプ。

弟が一人居たが、病で失っている。

路頭に迷ったオイを拾ってきて以降、傷の手当てからご飯の支度まで、
オイの世話を何くれと無く焼いている。

オイと出合った当初、軽い気持ちで
「冒険者にでもなればあっちこっち行けるし
 人捜しも出来るんじゃないか?」と発言してしまった事によって
オイがあっさり冒険者になった結果。
怪我をして帰ってくるその姿に酷く責任を感じている。

に投稿

ゴルロア4期【クロ】キャラ紹介

クロ3

遠くの島国出身。漆黒の髪と瞳に着物。
無口でどことなく影を背負った青年。
常に何かを後悔し続けている節がある。
フルネームは黒夜鷺 嶺一。

名前は? と問われると苗字を答えてしまうタイプ。
よってゴルロアへの登録は(クロヤサギ・リョウイチ)を予定。

クロヤサギの「ヤサギ」部分がオイには上手く発音できず
クロと呼ばれ続ける。

故郷で罪を犯し、追われ続けて
遥か遠い国の山奥に一人で隠れ暮らしていた。

一人きりの暮らしにも慣れ、淋しさも薄れてきた頃オイを拾う。

離れ離れになる際、オイに泣き付かれ「なるべく戻る」と口にするものの
「もし3年経っても帰って来なければ、もう待たなくていい」と言い残し失踪。

現在行方不明。

に投稿

ゴルロア4期【オイ】キャラ紹介

オイ

精一杯人間に化けているつもりの子竜。
無邪気で人懐こい。

鳥のような羽根ではなく、基本的に全身ふかふか。
毛むくじゃらの手が目立たないよう普段は布で隠している。

生まれてすぐに、母竜が飛行中落雷にて死亡。
路頭に迷っていたところをクロに保護される。

そのまま山奥でクロと2年の月日を共にするも、
クロに追っ手が迫りやむなく離れ離れに。

約束の3年を過ぎてなお
戻らないクロを捜しに山から下りてくる。

街まで出てきたものの右も左も分からず
途方に暮れていたところをサグに保護される。

サグから冒険者の存在を聞き、
冒険者になりクロを捜す事にするも、書類の記入に悪戦苦闘。
クロはオイに名前をつけておらず、
サグの、今までなんと呼ばれていたかという質問に
記憶を辿った結果が「オイ」

書類上男に丸をつけたものの、
種族的に性別は成竜になるまで分からない。
ゴルロア上でハタチを越えるくらいになれば
もう少し女の子らしくなってくる予定。

一人称はボク。

首から提げてるのはサグの家の鍵(居候中)
無くさないようにと紐を通してぶら下げられている。

書類上15歳ではあるものの、
実質は、生まれてまだ5,6年の子竜。

言葉も、生活するうえでの知識も、
まだまだ不足している無垢な存在。