第1部 登場人物紹介



漢字名の面々は、そのほとんどが地名から取っているため、変換が一発で出来るのが利点。
……関係ない検索にも引っかかってしまうのが欠点(汗)

リール・アドゥール (reel・adul)


リールという名前は本編中では常にリルと略されている。
※久居・菰野はそれが略だということすら知らない

フリーの弟(双子)
14歳 6月25日生まれ 身長145cm 体重はかなり軽い
頭にちっちゃなツノ有り
種族の関係上、見た目は8〜9歳程度


主人公という名のストーリークラッシャー。
この子が口を開くだけで、話しがすり替わります。
すり替えちゃいけない話題も容赦なくすり替わります。
よって、ストーリー進行上重要なシーンでは、いつも寝てるか不在の不遇な子。
それで本当に主人公なのかと、一番疑問に思っているのは作者。

良い雰囲気も、悪い雰囲気も平等に叩き壊す、そんな傍迷惑な少年(無自覚)

妖精ばかりの村でただ1人の鬼っ子。いわゆる虐められっ子。
幼い頃からずっと姉の後ろで守られてきた為、どうにも甘えた性格に。
泣き虫で、無邪気で純粋。良くも悪くも空気が読めない。

潜在能力は断トツ。しかしまったく制御が出来ない(汗)
逆に言えば、今後一番成長していけるハズの子。



第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

強大すぎる力に振り回されて暴走することがしばしあり、
終盤には、本人の意識の無いところで殺人を犯してしまう。

その事はいまだに周囲の人間によって隠されており、
本人はその事実にも、自分の力の強さにもいまだ気付いていない。

一般の鬼が操る鬼火ではなく、
ごく一部の限られた鬼しか使えないはずの青い炎を操ることが出来る。


フリー・アドゥール(free・adul)


リルの姉(双子)
14歳 6月25日生まれ 身長155cm 体重は普通 歳のわりに胸がある
背中にトンボのような羽と、頭に触覚有り
こちらは14歳程度の外見


シリアスもギャグも任せて安心のオールマイティーな子。
笑ったり泣いたり怒ったり、くるくる表情が変わる。

リルに比べるとずっと我慢強く、すぐに泣くタイプではないものの、
リルに比べて酷い目に遭いやすい。

普段はリルをからかったり虐めたり八つ当たりしてみたりと玩具にしているが、
いざというときにはリルを守るべく一生懸命になれる良いお姉さん。



背中に羽が生えているものの、退化していて飛ぶことは不可能。
材質的にはトンボの羽のような感じ。
爪のように毎日ちょっとずつ伸びるので、時々カットして長さや形を整える。
男性は小さめに、女性は大きく緩やかなカタチに整えるのが最近の流行。

触覚はマナーとして一般的に接触禁止。


第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

結界師である母の才能を濃く受け継いだ為、
力を抑えるための髪飾りを、三つ編みの先に左右1つずつ下げている。

学校に行くたび虐められる弟の登校拒否に付き合っており
勉強は主に家で母に習っていた。
それでも勉強はわりと出来る方で、弟の先生役もこなす。

怪我したところを助けてくれた菰野に、妖精である事を隠してこっそり会っていた。
それを葛原に気付かれ、攫われる。

城に監禁され、菰野殺害の為に利用されるも、菰野達に助け出されるが、
その際菰野が傷を負った事に、激しく負い目を感じる。

最終的に、菰野が瀕死になった際、封印具を破壊するほどの力で
自分を含め菰野の周囲の時間を凍結させることとなる。


菰野 渡会 (こもの わたらい)

菰野が名で渡会が姓。姓は国(藩)名と同じ。
本編中には下の名前しか出ない

皇(藩主)の実姉の子
15歳 10月10日生まれ 身長160cm 体重は見た目より重い
若干童顔


父親は表向き、菰野が生まれる前に死去したことになっている。
そのため、生まれたときから城暮らし。

5歳の時に、海辺に落ちていた久居を拾って来る。

母親は菰野が10歳の時に病死。
城内では妖精に呪い殺されたという説が浸透。
その後は母の弟である譲原皇に温かく見守られ育つ。


立場上微妙なところにいるせいか、一人称が登場人物中誰より多く
私・僕・俺を器用に使い分ける。


第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

実の父親が、母の血の繋がった弟であるというタブーから、父をずっと父と呼べずに育つ

両親がとても愛し合っていたため、
それを疎ましく思った雪華(父の正妻で遠い国から政略結婚的に嫁いで来たお姫様)に
母を毒殺される。

その後、菰野自身も命を狙われ続けるも、その度久居が身を挺して回避する。

それらの出来事が、母の忘れ形見として、より一層父に菰野を大切にさせ
その愛情を本来受けるはずだった葛原(父と正妻の子)に激しく嫉まれる。

勉強も出来て、城内の者達にも好かれ、剣術の腕も確かな事が
それらをひたすら努力で補う葛原をイラつかせる要因だったが、
当の菰野は葛原を『葛兄様』と呼び、実の兄として慕っていた。

父親も最終的には雪華によって毒殺されるも、
最後、父の死の間際に一度だけ父と呼ぶことができた。


久居 (ひさい)

苗字は記憶と共に喪失

18歳 5月生まれ(日は不明) 身長165cm 体重は思ったより軽い
髪型のせいかその態度からか、老けて見られる事が多い


8歳の冬、海辺に打ち上げられていたところを、菰野とその母に拾われて以降、
菰野の傍を片時も離れず菰野の面倒をみながら育つ。

それ以前の記憶には部分的に抜けがある。

自分の存在意義を菰野に見出しており、
菰野の為なら惜しみなく命も手放す生き方をしている。

過去のトラウマから、首元に触れられると意識を失う体質のため
真夏でも首元に布を巻いている。


幼少時から常に丁寧語で話す癖があり、咄嗟のときも、心の声も全て丁寧語。


第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

13歳で菰野の母がなくなって以降、毒を盛られる事の多くなった菰野を守るため
城の薬剤師に無理矢理頼み込んであれこれと毒の耐性を付けてゆく。
その過程で味覚を失い、
現在は苦い物、辛い物などの刺激物をかろうじて感知できる程度。
よって、好きな食べ物は刺激物(食べている実感があるので)

それでも、レシピ通りに作る性格から、料理は可能。

黒い瞳の奥に赤い色を宿していて、
真っ暗闇でも、赤外線スコープ状に物を見ることが出来る。
しかし、それはとても人間の出来る技ではない為、
譲原(皇)によって口外を禁じられている。


葛原 渡会 (くずはら わたらい)


皇(藩主)と正妻との第一子
21歳 1月28日生まれ 身長165cm 体重は見た目よりずっと軽い


正統な皇位継承者。

父以外に愛情を注いでくれる対象を持たず、
よって菰野が羨ましくてしょうがない人。

生まれたときから母親には非常に冷たく扱われている。


第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

政略結婚をさせられた母親が、その義務として産み落としたのが葛原。
母親は大の子供嫌いで、幼少時は顔を見る事も許されなかった。

生まれつきお姫様体質の母の趣味が、きらびやかな宝石や衣装の収集のため、
過度な贅沢を良しとしない父を疎ましく思っていた事や、
自分を早く皇位に据えて、もっと派手にお金を使いたいと考えていた事は知っていたが
父をじわじわと死に追いやったのが母の放った毒だという事までは気付いていない。

それでも、加野(菰野の母)を殺したのが母である事は気付いているようだ。

父を想う愛情が強すぎた為、菰野殺害に尽力するも
リルにあっけなく殺され、その短い生涯を閉じる。

母の影響からか、縁談を全て断っていた為、妻も子供もいなかった。


譲原 渡会 (ゆずはら わたらい)   加野 渡会 (かの わたらい) 

この画像は回想の為、少し若い頃

皇(藩主)とその実姉


どちらも、菰野をなにより大事にしている。

菰野が拾ってきた久居の世話を焼き、居場所と地位を与え、あれこれと教育を施す。
その事を久居もとても感謝しており、恩を一生尽くす事で返すつもりでいた。

そんな久居を二人ともとても信頼している。


第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

菰野が生まれるまでは、葛原の心の拠り所だった2人。
よって、菰野が生まれたことが、葛原の居場所を全て奪い取ってしまった形になる。

加野は以前、迷い込んだ山でリル達の母であるリリーを目撃したことがある。
それをきっかけに翌日雪華(葛原の母)に毒殺されてしまう。

譲原は、自分に毒を盛った犯人に気付いていたが、あえて黙って死んでいった。
後を継ぐ葛原を信頼していた事も原因だったが、
菰野や久居や葛原達を長年に渡り苦しめ続けた
自分への罰だと想う部分が強かったようだ。


リリー・アドゥール (lily・adul)


リルとフリーの母親


妖精の村を隠す為、山にぐるりと張られた結界の管理者。
彼女にしか出来ない仕事というのが多く、案外多忙。

結界を扱うその能力は群を抜いている。

村長の娘であるが、妖精以外の種族と子を儲けてしまったために
村での風当たりは強く、村から離れた結界ギリギリの場所に
ポツンと家を建てて家族3人で暮らしている。

子供達の安全の為、夫とは別居しているものの、夫婦仲はすこぶる良好。


第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

作中で髪型ががらりと変わってしまう唯一の人物。
その手入れの行き届いた長い金髪は、リルの封印石代として切り売られる。

中盤以降、現在の村長である双子の弟に、
力が大きくなってきたリルを村から出すよう言われて悩むことになる。


葵 (あおい)


国(藩)に仕える盲目の隠密 24歳


先に重りをつけた鎖を武器として用いている。
隠密としては優秀な類で、里の代表として国(藩)に仕えている。

歳のわりに童顔。


第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

久居と共に菰野を守る任務についていた時期が長く、
いつしか久居を慕うようになった。

菰野の事も可愛い弟のように思っている節があり、
それらの感情が彼女を命令違反に走らせるも、
その行動は葛原に読まれており、結果的に葛原に利用され捨てられた形となる。

終盤で久居を庇い矢の雨を浴びるが、なんとか一命を取り留めている。


村のいじめっ子 (Mob)


左から、身長158cm・167cm・170cm


何かとリル達にいちゃもんをつけてくる中央の少年とその仲間。
決して左右は取り巻きではなく、むしろ中央の子がからかわれる事の方が多い。

作者のお気に入りMobで、別の作品に出てくることも多い。しかし名前は無い。

左の子は第1部唯一の眼鏡キャラ。眼鏡はバンドタイプ。


第1部、内容ばらし紹介(以下反転)

幼なじみ三人組。
中央の子は昔からフリーが好きで、
小さい頃から何かとフリーを独り占めするリルにちょっかいをかけている。

最近フリーが学校に来なくて淋しくてしょうがないものの、
家まで行くほどの度胸もなければ気持ちを打ち明けるほどの勇気も無い。

左右の2人はそんな彼を生暖かく見守ったり、的確な言葉で抉ったりしている。

設定は色々と作られているものの、本編に全く関わらない為、
表に出る日はないだろうと思われる。