
その女を引き渡せ。さもなくば……
なぜあんな女を連れてきたんだ!!
ルーメン……ルクスを守ってあげてね。あの子はまだ小さいから……
――動き始めた運命に、引き離されてゆく2人
兄さん!! どうしてこんな事……っっ
……ルクスを守るためには、こうするしかないんだ……
――そして、新しい出会い
今……その矢、曲がらなかったか?
い、いつまで着いて来るんですか!!
お前が諦めてそのボウを譲るまで。な。
お嬢さん、お怪我はありませんか?
あ……あ……ありがとうございますっっ!!
この辺はこういった輩が多いですから。気をつけてくださいね。
――辛い終わりへ向けた1人旅は、いつの間にか楽しい3人旅に
俺はほら……あれだろ? 王子様のような気品だとか風格だとかそういうものがだな……。
は?ヘルツのどこが王子様!? 王子様っていうのはルクスみたいな人のことを指すのよっ。
金髪で碧眼で物腰が柔らかくて、女の子に優しくて! ああっまさにルクスは理想の王子様よねーっっ!!
いや、その、テスラさん、近いです……(汗)
やだもう、いつまでも他人行儀なんだから。私の事は「テスラ」って呼んでよ☆
けど、俺の方が年下だし……
そんなの気にしないってば。ほらほら、呼んでみて?
ええと、じゃあ……テ、テスラ……。
きゃーーーっっっルクスに名前で呼んでもらっちゃったーーーっっっ♪♪
お前が呼べって言ったんだろ。
なによもう、ヘルツは黙っててよ。
……おっ前、可愛くねーな。
ふーんだ。私はルクスにだけ可愛いと思ってもらえたらいいんですー。
あはは……(汗)
私はルクスだけのものだからねっっ♪♪
けど、ルクスは俺のもんだからな?
は?
な、なにそれアンタそういう趣味だったの!?
違っっっ!! そうじゃなくて!! 俺が先に目をつけてたっつーか
俺……今日の宿とってきますね……
なあ、ルクス。起きてるか?
うーん…………? どうしました?
俺の事もさ。その「ヘルツ」って呼んでいいんだからな
はい?
いや、別にあいつに張り合ってるわけじゃないけどな、その……
もう半年も経つのにさ、なんだか水臭いだろ。
そう……ですか?
そうなんだよ! とにかく、これからは「ヘルツ」って呼べよ、いいな!!
はい。わかりました。
じゃあ寝るからな。
はい。おやすみなさい。ヘルツ。
お…………おう。(真っ赤)
――しかし、暴かれる真実に、3人の心もまた離れ……
……何だ? このトランク、矢が一本も入ってない……。
お前!! ずっと騙されてたんだぞ!! 悔しくないのかよ!!
見つかったら殺されちゃうんだよ!? 仕方ないじゃない!!
――彼等の旅は終わりを迎える……
やめろ!! ルクス!!
ヘルツ……今までありがとう……
こんな法律、俺が絶対書き換えてやる!! だから、逝くな!!